先祖供養の本当の意味とは?お墓(墓石)での供養方法|静岡県 

こんにちは!牧之原石材です。本日は、皆様が日頃行われている『先祖供養』について少しだけ詳しくお話いたします。これを読めばお墓参りの考え方も少し変わるかもしれません。
2016年1月18日 に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2021年7月20日に改めて公開しています。

目次

  • 『先祖供養』のはじまり
  • 知っておきたい『追善供養』
  • お墓での先祖供養のやり方
  • まとめ

『先祖供養』のはじまり

今から二千四百年程前お釈迦様が80歳でご臨終の時、お弟子さん達にこう言いました『私の遺骨の供養(崇拝)には、お前たちはかかわるな』それから葬儀の方法を説かれ、『火葬の後、卒塔婆(ストゥーパ)を作り花輪・香料を捧げて礼拝(らいはい)するなら、長いご利益と幸せがある』と言われたそうです。そこで信者の王たちによって仏舎利(お骨)は8つに分けられ、その後200年の間に8万4千の塔廟(とうびょう)、つまりストゥーパが立てられました。残された在家の信者達は石柱や欄干の石を寄進し、いつしかお坊さんも熱心に卒塔婆を供養し礼拝し始めたのです。これがお墓の供養のはじまりといわれています。
卒塔婆についてはコチラをどうぞ→意外に知らない?!お塔婆にはどんな意味があるの?

知っておきたい『追善供養』

人が亡くなると、次に生まれ変わるまでの四十九日間は、7日ごとにあの世の七人の王による裁判を受けて、次に生まれる世界が決まると言われています。七人の王たちは、様々な方法で生前の行いを突きつけて死者を厳しく責めますが、最後に必ず、遺族による『追善供養』が正しく行われているかどうかを調べるといいます。『追善供養』を行うことによって、あの世や六道のどこかに生まれ変わって苦しむ故人を救う事が出来るからです。人が亡くなって、四十九日、百ヶ日、一周忌、三回忌、十三回忌やお盆、お彼岸に行う供養が一般的に『追善供養』とよばれています。但し諸説がありますので、お世話になっているお寺さんにお尋ねください。また違った解釈を聞くことが出来るかもしれません。

お墓での『先祖供養』のやり方

密教では、お水、塗香(ずこう)、お花、飲食(おんじき)、灯明の六供養をあげます。一般的にはこれが基本と言われています。ですが宗旨宗派によって少しずつ違います。例えば日蓮宗ではお墓を掃除した後にお水、お花、お線香、お供物(菓子と果物)をお供えし、数珠をかけて『お題目』を唱え、『卒塔婆供養』をすすめています。また、浄土真宗では、亡くなった方は、阿弥陀様によって既に浄土へ往っているので追善という考えがありません。霊も認めていませんので、墓誌は『法名碑』、墓石は『南無阿弥陀仏』と刻むことをすすめ、『卒塔婆供養』をすすめません。お墓掃除やお供物は、日蓮宗と同じですが合掌して『お念仏』を唱えます。詳しくお聞きになりたい方は、お世話になっているお寺さんにお問い合わせされることをオススメします。

まとめ

お墓での『先祖供養』は、ご先祖様のご冥福を祈り、大切な生命を残してくれたご先祖様を自分の身体を通して感じながら、ご先祖様を大事にすることではないでしょうか?故人の命日やお盆、お彼岸に限らず毎日の生活の中でのちょっとした出来事を手を合わせてご報告することも、供養に繋がると私は信じています。例えば、大切なお孫さんが運動会で一等賞を取ったことや、お子さんの就職が決まったことなど、ほんのささいなことをお墓の前でご先祖様にお伝えすることで心が豊かになるような気がします。また、次の世代にその姿を見せることにより、『感謝する気持ち』を背中で伝えることができるかけがえのない場所の1つがお墓だと私たちは考えています。

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