墓じまいはどのように進めたらいいの?

昨今、雑誌やテレビなど各メディアでよく目にしたり、耳にしたりする「墓じまい」。実際に「墓じまい」が必要な状況になってみると、どのように進めたらいいのかわからない方も多いと思います。前回の【墓じまいの準備は何をしたらいいの?】に続いて、今回は実際に作業を進めていく方法を説明したいと思います。
墓じまいの準備について確認したい方はこちら↓
墓じまいの準備は何をしたらいいの?

2016年7月9日に公開した記事ですが、内容加筆、修正し2017年10月14日に改めて公開しています。

目次

  • 墓じまいとは?
  • 墓じまいの進め方
  • まとめ

墓じまいとは?

まずは、「墓じまい」とはどうゆうことなのか復習してみましょう。「墓じまい」とは、様々な理由で管理・維持が難しくなったお墓からお骨を取り出し、解体・処分して更地に戻し、管理者へ墓地を返還する事です。「墓じまい」をする理由には次のような理由があげられます。
〇お墓を継ぐ人がいない
〇お墓の管理を子供たちに背負わしたくない
〇金銭的な理由でお墓の維持管理が続けられない
〇高齢でお墓参りに行けず、心の負担になっている
〇遠方でお墓の管理ができない

墓じまいの進め方

では、実際に「墓じまい」を進めていくために何をしたらよいのかを考えていきましょう。ここでは準備編でご説明した「墓じまい」をするための準備ができた状態からの行動内容について説明します。

①改葬の手続きをする

遺骨を移動することは、正式には「改葬」といいます。市区町村の役所が発行する「改葬許可証」がなければ遺骨を取り出すことはできません。現在お墓がある場所の役所とお墓の管理者、新しくお骨を納める場所の役所と管理者などの署名や捺印などが必要になります。
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②石材店を決定する

墓じまいをする際には、お墓を解体、撤去し、整地して更地の状態で管理者(寺院や霊園など)へ返却しなければなりません。その工事を依頼する石材店を選びます。寺院や霊園などによっては、指定された業者がある場合がありますので、確認が必要です。工事後に追加費用の請求などがないように、見積書を出して、しっかりと工事内容を説明くれる石材店を選びましょう。

③日程を確認する

一般的には、閉眼供養を行って墓石を石に戻してから遺骨を取り出し、解体作業をします。寺院の場合は必ず閉眼供養を行います。寺院や霊園に相談して日時を決めます。工事を依頼した石材店にも立ち会っていただくのが良いでしょう。
閉眼供養についてはこちらで確認してください↓
墓じまいの前にも法要が!?閉眼供養はどうして必要?

④遺骨を取り出す

閉眼供養をした後に、そのまま遺骨を取り出す場合と石材店が解体工事をする時に一緒に遺骨を取り出す場合があります。長い間お墓に入っていた遺骨は、高い確率で湿っていたり、汚れてしまっていたりします。今後の遺骨の納骨(保管)方法によっては、洗浄や粉骨(遺骨を細かくパウダー状にする)を検討されるのも良いでしょう。
粉骨についてはこちらを参考↓
粉骨サービスとは?どのような人向けのサービスなの?

⑤墓石の解体・撤去工事を行う

工事を依頼した石材店に墓石の解体・撤去工事をしてもらい、整地して墓地を管理者に返還します。閉眼供養を行った日に工事をする場合と別の日に改めて工事を行う場合とあります。石材店と相談して日程を決めましょう。

⑥遺骨を新しい受け入れ先に納めます。

お墓から取り出した遺骨を新たな受け入れ先に納骨または保管して供養します。

まとめ

今回は、「墓じまい」を実際に進める方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?じっくりと話し合い決断した「墓じまい」です。最後までトラブルなく終わらせることができるように1つづつ確認しながら進めていきましょう。不明な点などは曖昧にせず、しっかり相談しましょう。牧之原石材では墓地管理士の資格を持ったスタッフがおりますので、お気軽にご相談下さい。
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