世界のお墓を見てみよう!中国のお墓事情と風習

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「他国のお墓ってどんなお墓なんだろう?」って気になった事ありませんか?日本のお墓の事はご存じでも、他国のお墓の事はご存じない方が多いかと思います。調べた事はないけど、ちょっと興味あるかな~と思った方に朗報。今回はお隣の国、中国のお墓事情について調査してみました。

目次

  • 中国ってどんな国?
  • 中国の墓地事情
  • 中国のお墓の特徴
  • 中国のお墓参り
  • まとめ

中国ってどんな国?

まずは、中国がどんな国なのか確認してみましょう。中国とは、中華人民共和国の通称で東アジアに位置する主権国家です。陸地面積では世界第2位、総面積では世界第3位と言われ、人口は13億5千万人以上で世界一人口が多い国です。首都は北京で言語は中国語、世界遺産を数多く持つ国です。主な宗教は仏教、道教、イスラム教、キリスト教です。石材業界では大変お付き合いも深い国です。
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中国の墓地事情

土地が広い国ですが、墓地不足は深刻化しているようです。要因としては山などが多く平地が少ないことや、人工の増加などが挙げられています。大きな霊園などもありますが、全然足りないようです。日本と同じで簡単に墓地を増やすことが出来ないようです。日本では何代もの家族が先祖と一緒のお墓に入る事ができますが、中国では1名または2名の個人や夫婦墓が風習のようで、これも墓地不足の要因となっています。しかも、夫婦でも初婚の相手としか一緒のお墓に入る事ができないそうで、再婚の相手とは どんなに仲良しでも隣に別のお墓を建てるそうです。(当社中国工場長談 ほんとかな~?) 人口も多くファミリーの絆が強い国の印象があるだけに効率が悪い気がしますね。墓地の価格も高騰していて、1部の地域ではA4サイズで150万円以上するとか家を建てるよりもお金が掛かると言われているそうです。近年では、「海洋葬」「芝生葬」「花葬」「樹木葬」「壁葬」などの埋葬方法を検討しているようです。

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中国のお墓の特徴

中国のお墓の形に意外な特徴がある話を入手しました。地域や霊園などの規模、タイプによっても違いがありますが、カメの背中(甲羅)をイメージした形のお墓が多いそうです。カメは万年と言われている事から長寿の意味合いがあるようです。入口に魔除けのシーサーを置くのも特徴のようです。顔写真を印刷したり、プレートを張り付けているお墓もあります。これだけ大きいお墓でも二人しか入れないのは・・・やっぱりちょっと効率が悪いですよね。
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中国のお墓参り

日本では、春秋のお彼岸、お盆、命日、年末年始やゴールデンウィークなど年に数回お墓参りに行く習慣があります。中国では年に一度、清明節(せいめいせつ)=お墓参りの日があります。中国語でチンミンジエと言い、国民の休日で3連休になるそうです。この日は どんなことがあっても子供から大人まで家族みんなでお墓参りに行き、草むしりなどの掃除をし先祖供養をするそうです。そのため別名で「掃墓節=お墓を清める日」とも言います。日本のお盆の風習に似ていますね。清明節の起源は漢の時代(紀元前202年~220年)からはじまったとされ、現在では 二十四節気の一つ「清明」とされています。春風が吹き、暖かくなると空気は新鮮で爽やかになり、天地は明るく清らかになることから「清明」と呼ばれるそうです。お墓参りの後は、お供え物やご馳走を食べたりして墓前で宴会をするそうです。食べるものは地域によって異なるようですが、伝統料理を食べるようです。春を楽しむための意味もあるそうです。
二十四節気についてはこちらも参考に→よく聞くけど寒明けって何?どんな意味があるの?
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まとめ

日本と似ているところもありますし、日本より深刻化している部分もあります。比較してみると日本のお墓は効率の良いお墓のような気がします。お墓は家と同様に一生に一度建てるかどうかのものといわれていますが、実際には数世代に一度建てるものだと思います。お墓が遠方だと大変なことも多いですが、少し離れて暮らしているだけで「墓じまい」するのは考え直してみる必要もありそうですね。国は違えど、先祖を供養する気持ちは大事にしていきたいですね。

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