お墓をつくる時の加工の種類|面取り加工

お墓をつくる時の石材の加工には、様々な種類があります。その中でも、「面取り」と呼ばれる加工を耳にしたり、目にする事が多いかと思います。「面取り」には、どんな種類があるのか ご存知ですか?今回は、お墓をつくる時の加工で、一般的に使用される面取り加工の種類と特徴について触れてみたいと思います。

目次

  • 面取り加工とは
  • 面取り加工の種類と特徴
  • まとめ

面取り加工とは

石材の角(カド)を丸みを付けたり、斜めにカットしたりして石材の形状を変更する加工の事を面取り加工と言います。最近では、デザイン性を重視して、デザインの一部として面取りをすることが多くなっていますが、元々は、石材の角が欠けるのを防ぐためや水はけをよくするためなどの効果を考えた加工方法だったようです。石材は固いイメージが強いですが、角(カド)は意外と欠けやすいため、施工時にも十分注意しています。通常では、欠け防止のために糸面取りと呼ばれる2~3mmくらいの加工を施します。面取りには様々な種類があり、寸法も石材のサイズに合わせて調整できます。

面取り加工の種類と特徴

よく使用される面取り加工の種類と特徴について説明します。

丸面取り(R面取り)

角(カド)を丸くする加工です。角(カド)を丸くすることで手ざわりも滑らかで、お手入れもしやすく、見た目も優しくやわらかい印象になります。

平面取り

角(カド)を斜めにカットする加工です。見た目はシャープですっきりとした印象になります。面取りの寸法が大きくなると、水垂加工と呼ばれる、水はけをよくするための加工になります。

逆R面取り

角(カド)を内側に丸く削り取る加工です。R面取りの逆向きなので逆R加工と呼びます。さじ面、くり面とも呼ばれることも多いです。大き目の寸法で面取りする事によりデザインに変化を付けることが出来ます。

銀杏面

銀杏の様な形をしている事から名前が付いたようです。デザイン的にも高級感のある仕上がりになります。

亀腹加工

亀のお腹のような曲線にする加工です。和型墓石で石塔の下の台(上台)に用いられることが多い加工です。デザイン性と水切り効果を狙いとした加工の一つです。囲垣(柵)などのデザインにも用いられます。

まとめ

お墓のデザインに合わせて面取りをすることで、見た目の印象も変わってきます。お墓のデザインを面取りの形状も含めたトータルデザインで考えてみてはいかがでしょうか。石は固くて強度がありますが、硬いものをぶつけてしまったり、強い衝撃を加えると欠けてしまうこともありますので、安全の為にも角(カド)を面取りすることより、万が一の怪我も防ぎ、安心してお参りができます。自分達だけが気を付けていても、近隣のお墓へのお墓参りに来られる方もいますので、不可抗力な事態に備えて安全なデザインにして置くことも大事です。

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