天台宗 法華寺

名称 法華寺
よみ ほっけじ
所在地 静岡県焼津市花沢2
宗教・宗派 天台宗
縁起 花沢の最北部にある法華寺は、市内唯一の天台宗寺院で、行儀菩薩により天平10年(738)に創建されたと伝わります。その後、聖武天皇によって国分尼寺として認められたとされますが、詳しい事は分かっていません。天台宗となった時期も不明ですが、平安時代後、比叡山延暦寺派の傘下に入ってからは多大な寺領を与えられ、山内、山外に16坊(大寺院に属する少院、僧侶の住居)を持ち、普門寺(焼津6丁目、現在は時宗)が南の門に当たるというほどの大寺院だったといわれています。永禄13年、武田信玄父子の花沢城攻略により伽藍悉く消失し、現在の本堂は元禄7年より諶政法印によって再考された。御本尊は千手観音(駿河国十番札所)。弁天様は天竺の神、梵天王の妃で弁舌の才を助け、知恵と福、技芸を与える霊験あらたかな御尊像として尚ばれている。
なお、12支えとの霊像全てが安置されています。仁王門の建物(焼津市文化財)は元禄16年(1703)の再建と伝えられ、単層、入母屋造り、銅板葺きです。壁はすべて横板壁として、前部左右両脇区画に金剛力士像を安置しています。2018年、約100年ぶりに本堂の大規模修理を行いました。
電話番号 054-626-0905
形態 寺院墓地
施設 確認中
特徴 法華寺境内にある日枝神社は、寺と同時期の創立と伝えられています。現存する建物は明治13年(1880)と昭和16年(1941)の再建です。拝殿は入母屋造り、桟瓦葺きで、拝殿北側の覆屋内に一間社流造りの本殿を安置しています。本堂は江戸時代の1695年建立で、使われている木材の大半が建立当時の物だそうです。2018年の大規模修理の工事を通じ、江戸時代の巡礼者が納めたとみられる納札や、過去の修理跡など続々と歴史資料が見つかっているようです。

<静岡県指定文化財>木造聖観音立像

像高169.2cmの直立等身の立像です。ヒノキの木造寄木造で、一部に漆箔が残っており、もとは全体に彩色が施されていました。おだやかな面貌、整った衣文などは平安時代後期の様式にのっとった造りとされます。法華寺の奥の院、東照(松)寺の本尊と伝えられており、永禄13年の武田信玄の侵攻の戦火の難を逃れ、再興された法華寺に祀られたといわれています。静岡県中部には類例のすくない都風の様式を示した仏像として、静岡県指定文化財になっているようです。

法華寺の乳観音様

昔、高草山の隣村のお嫁さんが乳の出が悪くて悩んでいました。毎日赤ちゃんを抱いて神仏にお願いして歩きましたが一向に効果がありません。ある日、赤ちゃんを背負い高草山を越え、麓の法華寺の門前で祈りました。その時、突然、イチョウの大木が光を発し観音様が現れました。「あなたの願いを叶えましょう。」とお告げを頂きました。すると、お嫁さんの乳はその晩から溢れるほど出がよくなり、赤ちゃんは目に見えて大きくなり、村一番の元気な子になりました。このことは、近郷近在に知れわたり大評判となりました。以来、法華寺は乳観音様を祀り、近郷近在の母子たちに喜び慕われて訪れる人が絶えなかったといいます。法華寺のことを別称「ちっちかんのん」と呼んでいたそうです。

交通 高草山石脇入口バス停 から徒歩24分
地図